成るな!「ストーリーが描けない栄養士」未来はない
栄養士が十二分に力を発揮して食べていけるようになるのはいつでしょうか?アメリカでは医師と同等の権力を持ち、食のスペシャリストとして誉れ高い仕事になっています。
しかし、日本の現状はどうでしょうか?
一昔前から健康ブーム、食育基本法が制定される。将来安泰だと言われてきた栄養士、管理栄養士。
はたしてそうでしょうか?
確かに一般的にも少しづつ認知度が上がってきているようにも感じます。ただ、残念なことにネームバリューが先行しているだけのようにも感じるところもあります。
日本スポーツ栄養学会第三回大会で中村丁次先生の話を聞いて「なるほどな、確かに」と感じたことを書いていきます。
最近の栄養士はストーリーを描けない
どういうことでしょうか?
実は、栄養指導が効果的に行えていない原因の一つです。簡単に説明すると栄養のカウンセリングを行う際の時です。
知識だけが先行した栄養士は「理論で攻める」
「炭水化物が〜」
「ビタミンが〜」
「脂質が〜」
ストーリーが描ける栄養士は、なぜ対象者がそうなったか、そう考えるのかをストーリーにして考え、伝えます。
「〜と言う理由があって〜なんですね。」
「〜をすると〜になるんすよ。」
「たくさんすることはありますが、
一歩ストーリーを踏み出すとより良い未来が見えそうでしょう?」人の心を動かすのは専門家の知識ではありません。
未来が良くなる、幸せになるためのストーリーです。
もちろん物語の主人公は自分自身です。専門家が書いた脚本では相手が十分に楽しむことはできません。
そして、生命維持に必要な栄養素はすでに分かっています。
中村先生の話の中で
中心静脈栄養だけで何も喉を通していない人でも妊娠・出産がうまくいった例があるようです。
食べなくても中心静脈栄養というものがあれば問題ことが証明された一例です。
生命維持に対しては今の段階でほぼ完成と言っていいでしょう。
だからこそ、栄養士として健康の維持増進に関して対象者のハッピーストーリーを描くことが重要になります。
栄養士の皆さんはとても勤勉で知識レベルはかなり高いです。わかります。自分は専門家だと言う権威を見せたい気持ち。今まで培ってきた努力は本物ですから。
ただし、患者さんや大切な人に伝えるときは
相手のハッピーストーリーを考えて一歩踏み出せるように並走する
この考えでカウンセリングや相手に伝えてみると驚くほど反応が違ってきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。栄養士のスキルアップの参考になればと思い、日本栄養士会名誉会長中村丁次先生の話を参考に書かせていただきました。
” ともにQOLの向上 ”
コメントを投稿するにはログインしてください。