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たのしいスポーツ栄養士によるスポーツ食育

スポーツ栄養学と普通の栄養学はどう違うのか?管理栄養士が解説

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地方の徳島から栄養士の新しい働き方を作るために講演やチームサポート、個別サポートを行なっています。サポートチームは全国大会でベスト8。メディアへの露出(新聞掲載10回以上)、講演(述べ1,000人以上の”スポーツを頑張るけど食事量が足りなく、結果が結びついていなかった選手”に食の大切さを伝え、練習効率を高めた)が得意です。【夢はスポーツ栄養士として四国を制覇!】
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こんにちは、スポーツ栄養を一般的な言葉にするために啓発中の南部真也です。初めての方はこちらをご覧ください

今日はサポートするチームが決まった時に、「さてどうしたものを伝えていけばいいのか?」をふと思いました。

そんな昔を思い出してスポーツ栄養ってなんだろうと改めて考えてみました。

まずはスポーツ栄養学と栄養学の違いってなんでしょうか??

もくじを開く

栄養学とスポーツ栄養学の違い

栄養学

食品の成分中にどんな栄養素があるかを調べ、人間の体内でどんな働きをするのかを突き止める。「何を食べていたら人間は生きられるのか?」

スポーツ栄養学

競技力向上を目指すアスリートやスポーツにより体力の維持・向上を目的とする人たちへの栄養管理を行う。「強くなりたい人を食事でサポートする」

ほんの一部分ですが、抜粋してみました。栄養学を学問として捉えると栄養素の働きを調べるものです。その上で栄養管理なども行っていきます。

スポーツ栄養学はその延長線上でアスリートの體(からだ)にあった量はどれくらいなのかを調べていきます。

ぶっちゃけ、スポーツ栄養と栄養学にそんな大きな違いは無いと感じます。上記では分けて記載しましたが・・・

何がスポーツ栄養学なのか??

実は、アスリートやスポーツを定期的に行う人はまったく動かない人と比べて故障や体調不良のリスクは高くなります。

例えば、毎日自転車で10kmを通勤通学する人と10kmを車で通勤する人では自転車の人の方が疲れますよね。

また、激しい運動すると免疫力が低下してしまい風邪をひきやすくなったりします。

「えぇ〜これじゃスポーツするとダメなようじゃん!?」

と感じるかもしれませんが、ちょっと待ってください、これはあくまで一部のリスクが高くなるという話です。このリスクを回避するのにスポーツ栄養の概念が必要になるんです!

スポーツ栄養とは、運動によるリスクを低減させ、体調管理に必要な栄養素やカロリー量を対象に合わせてお伝えするもの。そうやってリスク管理を食事で行うということです。

スポーツ栄養は何をよくしてくれるのか?

実は、冒頭でもお伝えしている「競技力の向上」「体力の維持・向上」が起こります。これは食事により、ある程度コントロールできます。

わかりやすい例だと、一般的に言われている超回復ですね!

筋肉を鍛える為にハードなトレーニングをした後にしっかり食事を食べることのよって筋肉は以前より太く、強くなります。

この時にハードなトレーニングをして、何も食べなければ筋肉は破壊されるだけで細く、弱くなります。おまけに体調も崩しやすい。

栄養学は病気に対してのリスクを避ける為に必要な学問。スポーツ栄養学は攻めのリスクを避ける為の学問。

こんな感じですね。

ごっちゃにしてしまいますが、スポーツ栄養学は栄養学の延長線上になるかなと思います。

ただ、一般の人とアスリートや運動を継続する人は必要な栄養素の量やカロリー数が全く違うのでその点だけは一緒にしないようにしてください。

一般の人がアスリートと一緒の食事量なら当たり前のように太りますよ。よく起こるのが部活を頑張る子どもをもつお母さんが同じ量のご飯を食べると太ります。

活動量に差があることと體を作っているものに違いが出るからです。アスリートや運動をする人は一般的に筋肉が多く、脂肪が少ない。

「すなわち基礎代謝が高い」という状態です。その点を考慮して必要なカロリーや栄養素を考えないといけません。必要量が足りないと怪我や病気のリスクが上がるのは一般の方もアスリートも一緒です。

食べることができる人だけが上のレベルにいけるのはリスクをコントロールできているなんです。競技レベルを上げたい時は食事にも目を向けてくださいね!

スポーツ栄養のまとめ

栄養学は一般人に向けた必要な栄養素量を探る。

スポーツ栄養学は一般人より活動が多く、リスクが高いアスリートに合わせてコンディションを整え必要な栄養素の量を探る。

スポーツ栄養学は栄養学からスポーツに特化した学問。基本のベースが同じです。しかし、対象者により個体差が大きい。理想はパーソナルで栄養管理を行う。

最後までお読みいただきありがとうございます。最近リオオリンピックの影響もあり、良く聞くスポーツ栄養学に興味がある方に向けて書かせていただきました。

スポーツ栄養を導入した中学バスケ部の事例

さらに具体的な事例を紹介しましょう。ぼくがスポーツ栄養士として生徒たちの食事の考え方や、保護者のみなさん、指導者の先生、コーチにお伝えした結果です。

生徒たちはサポート前のチーム平均でごはん量が1.7合のごはん(メシ)しか食べていませんでした。それが4ヶ月3.4合のごはん(メシ)を食べれるようになりました。

サポート当初の生徒たちは、「練習や試合でよく足がつる」といった不調に悩まされていました。

さらに言うと試合後に疲れが取れず、次の日に疲れを持ち越したままで学校生活や練習を頑張っていました。

そして、慢性的な膝の痛みや腰の痛み、怪我に悩まされる生徒も数名いる状態です。

そこに対して、「現状のエネルギー不足」「ごはんを食べることのメリット、ベネフィット(もたらされる未来)」「具体的な食べ方」を伝えたところ4ヶ月で上記の通り倍食べれるようになりました。

特に食事に関して意識高く取り組んだ生徒は5合のごはんを食べていました。

その結果、劇的に疲れが残ると言う生徒はいなくなりました。これは単純な話ではありますが、適切な食事量に近づけただけでこのような結果が生まれました。

さらに、食事に力をいれていったことで、突発的な怪我を除けば故障者は0人になりました。

指導者の先生や保護者の方からは「筋肉のつき具合や、ハリが全然違う」と言う見た目にもなっていました。その結果、見事に全国中学生総合体育大会ではベスト8の成績を残してくれました。

少しでもスポーツ栄養でサポートできたことを嬉しく感じます。

スポーツ栄養について持っと知りたい方や具体的な質問をしたい方は、お気軽にどうぞ、下記のような形で質問に答えています。

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スポーツ栄養に関する質問一覧

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地方の徳島から栄養士の新しい働き方を作るために講演やチームサポート、個別サポートを行なっています。サポートチームは全国大会でベスト8。メディアへの露出(新聞掲載10回以上)、講演(述べ1,000人以上の”スポーツを頑張るけど食事量が足りなく、結果が結びついていなかった選手”に食の大切さを伝え、練習効率を高めた)が得意です。【夢はスポーツ栄養士として四国を制覇!】
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