スポーツとコミュニケーションをより良くするために食事を活用する
こんにちは、食べるシセイを整える栄養士の南部真也です。初めての方はこちらをご覧ください
スポーツをする子どもたちにとって昔と比べ、圧倒的に減ってきたことがあるのを知っていましたか?
- 体力?
- 時間?
- 柔軟性?
これらのことはどちらかと言えば2極化しているように感じます。
じゃあ結局何が足りなくなってしまったのか??
ここだけの話です。このことを知っているか知らないというだけで今後の子どもたちのパフォーマンスは天と地ほどの差が出てきます。
スポーツに励む子どもたちは毎日一生懸命に頑張り、汗にまみれて泥だらけになってきて帰ってきます。時には捻挫や打撲をするまで頑張っていることもあります。
そんな子どもたちの可能性を伸ばすために親として指導者として、競技の指導以外にもできることがあればしてあげたいですね。今回は栄養士として一つ、大事なことをお伝えします。
食事でのコミュニケーション
それもお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。できることなら監督やコーチと一緒に食卓を囲んで食べることです。
「おいしいね」「そうだね」
たったこれだけのことですが、子どもたちのパフォーマンスに響いてきます。
その理由として、「子どもは強くなるために食べる意識を高める時代」だからです。
結果を残さないといけないトップアスリートなどではスポ根丸出しで、「強くなるためには食べないといけない」「勝つために吐くまで喰え」と食べることを強要する場面が想像されると思います。
この時、食べられる選手はいいでしょう。じゃあ食べれない選手の気持ちはどうでしょう?
「こんなに食べれない。」
「お腹が張って苦しい。」
「この量を食べると気持ち悪くなってまともに動けない。」
こんな風に感じて青ざめる顔が想像できませんか??
プロの場合はそれでも我慢して食べないといけない場面があるかもしれません。しかし、これを子どもの時代から強要させられ続けるとどういうことになりそうですか??
食事に対して抵抗感が出てきそうですね。その状態で満足のいく食事ができるでしょうか?
1日3食、一ヶ月で90食、半年で540食、1年で1095食
これを全てイヤイヤ食べるのか? それともコミュニケーションをとって楽しく食べるのか?
特に小学生や中学生の子ども時代には身体の土台となる食物を「食べる力」
ここを鍛える準備をするためにも、如何に食事をいいものと思ってもらうか?
これがかなり重要となります。
子どもの好き嫌いや偏食はお父さん、お母さんの食事への取り組み方で大きく左右されます。イライラしながら作るお母さん、むすっとしたまま肘をついて食べるお父さん。
そんな食卓で食べる子どもたちは何を感じるでしょうか?
その状態で「強くなるために好き嫌いなく食べなさい」
確かに言っていることは間違ってはいませんが、子どもが食べる環境として適切ではありません。満足にコミュニケーションが取れているとも感じません。
美味しいものでも、嫌なものになってしまいます。その中でも子どもは頑張って食べるかもしれません。
「強くなるためにこれは試練なんだ」 そんな思いをさせるより、食べる時の環境を整えて、コミュニケーションをとることを意識してあげてください。
プロは義務として食べないといけないとしても、子どもは食を楽しむ土台を作る時期
このことを忘れずに子どもの食に目を向けてください。自ずと自ら食べる子どもに育ちます。なぜなら、食事は楽しいものだと感じているから。
人間は楽しいもの、嬉しいものだったら行動します。食事での小さな成功体験を何度も繰り返してください。強要することのない自然な食卓はほんの些細な食事を通してのコミュニケーションから生まれます。
「おいしいね!」「そうだね」「よく食べれたね」
たったこれだけのこと。土台を作った上で栄養バランス、食べる量、タイミングなどを整えてあげてださい。料理が得意でなくても構いません。それ以上に大事なことが確かにあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。スポーツをする子どもたちを持つお父さん、お母さん、そしてスポーツを始動する方達に向けて、子どもたちに対する重要な点を栄養士の観点からお伝えしました。
参考図書:野球食Jr
海老久美子
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