栄養士のあり方を決める「自分だけにしかできない声掛けをするには?」
徳島県スポーツ栄養の第一人者”山上さん”のお話 最終話
第一話 徳島のスポーツ栄養20年の歴史が明かされる!大塚製薬を強くした秘密。
第二話 魔法の食品を求める現代人にお伝えする「たった一つの栄養話
クライアントへの声掛けで栄養士の質は変わる
栄養士さん、目の前のクライアントを想像してみてください。あなたはその人に普段どんな声をかけていますか?
- この人はいつも意欲があるから「絶対やってくれる」と思って声をかけている。
- この人には「何を言っても効果がない」と思って声をかけている。
- この人見ていると可哀想に見えてきて「憐れみながら」声をかけている。
- この人に声をかけると怒られそうだから「おどおどしながら」声かけをする。
- 正直この人は嫌いだから「早く終わらせたい」と思って適当に声をかけている。
- 自分の知識をさらけ出したいからどんどん「専門知識」を使って声かけをする。
どうでしょうか?
思い当たるところがあるでしょう?
ものを伝えるときに「その人をどう思っているか」意識したことはありますか?
【初めての栄養士アルアル】
初めて人に食事の指導をする時は緊張して とにかく知識を伝えることにいっぱいいっぱい。
ボクもそうでした。こういう時にはマニュアルがかなり重宝されます。そして、しばらくすると物事を伝えることに余裕がでてきます。
その時にこそ自分が「何を思って声かけをしているか?」が重要になります。アタリマエのことですが自分が思っている通りにしか言葉は出てきません。
栄養士の独りよがりを防ぐ3つのポイント
- 人に話を聞いてもらう。
- 人に共感を得てもらう。
- 人に行動を起こさせる。
この3つのことができていないと自分のひとりよがりになってしまう。
「人に話を聞いてもらいたい!!」
この思いが強くなったときにこの言葉を思い出してください。
その人に対して自分にしか言えない言葉
山上さんは言います。トップ選手は精神的に落ち込みやすい環境にいます。
自分の記録に対するプレッシャーです。
皆さんは精神的に落ち着込んでしまっている人みてどういった声かけをするでしょう?
山上さんはとにかくその選手のことを観察します。とにかく観察した上で声掛けを行います。そこにはだれでも通用する「これだ」という答えはありません。
それを見つけるには積み重ねが必要です。その答えを見つけるのに山上さんは20年以上の積み重ねをしてきています。しかし、そういった意識がないまま20年を過ごしていたら今のような山上さんはいなかったでしょう。
人というのは10人10色。
100人100色
1000人1000色
さらに同じ人間、同じ人であってもその時のタイミングによってかける言葉を違ってきます。
例えば、登山での挨拶について例をあげます。
山を登っているときにすれ違う人に挨拶をすると気持ちよく挨拶が返ってきます。しかし、街中でいきなりアイサツをすると変な人と思えるかもしれません。
これは同じ人でもです。
状況による声掛けの使い分けが必要となると言うことです。
カウンセリングを行う人にとっていちばん重要なのは「観察すること」「聴くこと」この2点であるとぼくは感じました。
そして、その教えを受け取った後輩である栄養士たちは”本物の栄養士に成りたい”
こういう想いがあるのならを意識しないといけません。
伝えたいことがある時にどうやったら相手の心に響くかとお悩みの方にとっての解決策になればと感じて書かせていただきました。最後までお読みいただきましてありがとうございます。
本物の栄養士になりたいと感じた方は最低でもこれは読んでおいてください。
”ともにQOLの向上”
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